【床下】床下の虫を駆除する。不快害虫にさよなら
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床下には虫がいます。通気口、通気パッキンからの侵入。虫っていうのはああいった生き物だ。もはや致し方ありません。
仕方ないけど床下に虫がいるのは嬉しくない。虫が苦手な人間がどう足掻くか、という記事です。
実際にわが家で行った対策もご紹介していますので参考になれば嬉しいです。
この記事では不快害虫(ゴキブリ、カマドウマなど)の対策をメインに書いています。シロアリ駆除に関しては触れておりません。(この記事だけでまとめきれないため)
床下に虫がいたら困る理由
そもそもなぜ虫が入っていくると困るのか。気持ちの面は置いておいてデメリット。
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屋内に入ってくるかも
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虫が虫を呼ぶ
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アレルギーなど健康被害も?
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床下作業の邪魔になる
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シロアリだったら危険
どこから入ってきた!?という虫、もしかしたら床下からかも。配管などの隙間をたどって家の中に入ってきている可能性も拭えません。
虫が入って、死んで、その死骸は新たな虫のエサになります。まさに虫が虫を呼ぶ状態。虫の死骸は虫のエサになるだけでなくカビなどの栄養素にもなりかねず、アレルギー持ちの方には嬉しくない状況です。
もちろん虫がいれば床下作業は捗りません。見た目にも気持ち悪いし、気が散るし、まぁ邪魔です…。踏んだりしても嫌ですし。
そして一番恐ろしいのがシロアリ。家の構造にダイレクトアタックをかましてくる最恐の虫。いたら困るどころじゃないですね。
虫を知り己を知れば百戦危うからず
ということで、虫と戦う前にどんな虫がいるのか、なぜ虫がいるのかを知っておきましょう。原因が分からなければ対策を立てられません。
床下にはどんな虫がいるのか
まずは見かけがちな虫たちをご紹介。虫が来る原因は後述します。
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ゴキブリ
あれです。仙台の我が家では見ていませんが、関東以南・以西の地方では見かけやすいのかも。 -
アリ
うっかり入り込み、うっかり隙間から侵入し、おいしく餌にありついてるかも。 -
シロアリ
シロアリ本体や、シロアリがいた形跡=蟻道を発見…したくありません。 -
ダニ
ほかの虫の死骸やホコリ、カビなどが餌に。アレルギー持ちには嫌な話です。 -
ヤスデ
2 ~ 3cm 程度の小さいムカデのような虫。悪さはしないけどちょっとぎょっとします。 -
カマドウマ
別名便所虫。幼虫時代に侵入してくると思われる。アグレッシブに飛ぶ。 -
ダンゴムシ
隙間から紛れ込んでしまったのか。 -
クモ
ほかの虫を食べてくれる益虫。蜘蛛の巣は邪魔。ほかの虫がいなくなる時、クモもいなくなるだろう。
床下にいるであろう虫のすべてを列挙するのは難しいですが、小さい虫なら大体入ってこれます。あとは地域差、環境差ですね。都市部の住宅街よりも周りに雑木林のある家のほうがそりゃあ虫は多いということで。
なぜ床下に虫がいるのか
さて、虫が来る原因を掘っていきます。主に以下の 4 つ。
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エサがあるから
床下には虫の餌になるものがあります。木材、カビ、虫の死骸、人の髪の毛などなど…。 -
湿気があるから
床下といえど外気に影響され、湿度が高くなることも(ベタ基礎 or 布基礎、床断熱 or 基礎断熱などにもよります)。基本的に虫は高湿度がお好きです。 -
安全だから
人間の目にもつきづらい、外敵も少ない床下は結構居心地がいい。 -
周囲環境からして住みやすいから
環境要因です。そもそも温度変化が少なくて気持ちいいし、床下(基礎)周囲も草が生い茂ってたり隠れるところがあればパラダイス。いつも虫が近くにいる。だから床下にも入ってくる。
だいたい上のような条件によって虫が入ってきます。エサ、湿度、周囲環境、ですね。
床下にいる虫の駆除方法(短期・長期)
いる虫といる原因がざっくりわかったところで、具体的に対策を考えます。色々な種類の虫がいますが基本的に同じ対策でよいです(シロアリは別枠ですが…)。
短期的な駆除方法
まず今いる虫を撃退します。基本的には即効性=殺虫剤を使用します。
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殺虫スプレー:一撃必殺。効果を目視できるので確実ですが、相手の数が多いと多勢に無勢です。
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燻煙剤:いわゆるバルサンのような殺虫剤です。広範囲に効果がありますが、広がりすぎる懸念もあるのでペットやお子様がいるご家庭には不向きかと。
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ワンプッシュ殺虫剤:小さく弱い虫には効くかも。ゴキブリやカマドウマくらいの生命力があると心もとない。
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テデトール:園芸やアクアリウムでよく使われます。手で取る手法です。虫嫌いには不向き。
短期的な方法は直接作用することがポイント。となると虫に直接噴射、燻煙する選択になります。なかなか難しいですね。
殺虫剤使うなら
殺虫スプレーなら凍らせるタイプ(例:アース凍らすジェット)がおすすめ。床下という狭い空間での使用になるため、殺虫成分のないものが比較的安心です(冷凍タイプなら吸い込んでよいというわけではありません)。
ゴキブリムエンダーも良さそうです。殺虫剤と燻煙剤の中間のようなイメージ。噴射後そのまま部屋にいても OK らしく、床下作業中でも使いやすそう。ただやはりピレスロイド系殺虫剤ではあるので小動物やお魚がいるご家庭では使わないほうが無難かもしれません。
長期的な駆除方法
長期的な対策は**「薬剤での忌避」「環境の改善」**の 2 つがポイントとなります。
薬剤での忌避
信頼の薬剤。床下にいる虫の殺虫、床下への侵入忌避を図ります。主にゴキブリやカマドウマなど単体で移動する虫向きです。
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侵入防止剤
例:フマキラー殺虫侵入防止剤。基礎の外周にぐるりと撒いて、虫の侵入を予防します。通ろうとすると殺虫される毒の沼の完成。 -
ホウ酸団子
例:フマキラーホウ酸団子。言わずとしれたゴキブリ駆除剤。団子を食べた虫、食べた虫のフンを食べた虫と一網打尽。半年効果があるのでたまに床下に入って置いておけば効果期待できます。床下の外周に面した各所に置いておきます。主にゴキブリ用ですがカマドウマなど雑食性の昆虫には効いているようです。
環境の改善
薬剤で対応しきれない、使ってもいなくならないなら環境改善が必要です。
床下の湿度が高すぎないか、床下や基礎周囲に枯葉やゴミ、モノが置かれていないか(基礎内の通風が阻害されて湿度上昇につながります)、雑草が過度に茂っていないか。要は基礎・床下周辺の風通しと衛生状態を良くしようということです。
できるときに基礎周りの清掃、整理を行いたいですね。ウッドデッキ下なんかも枯葉が溜まりやすいので要注意です。
わが家ではこれら短長期の対策を行ったことで、床下の虫の数がかなり減りました。
対策前の 4 月頃はウッドデッキに面した南側の床下を中心に 10 数匹のカマドウマを見かけましたが、侵入防止剤・ホウ酸団子をまき、2 ヶ月後(6 月頃)には 1 匹見つけたのみでした(冷凍殺虫剤で対処)。その後はポツポツと 1 匹単位でヤスデやダンゴムシがいた程度で、虫に驚くことはなくなっています。
侵入防止剤・ホウ酸団子の継続で長期間安定するのではないでしょうか。
虫の死骸の掃除方法
既にある虫の死骸。
早々に片付けるならホウキや掃除機で物理的に掃除します。床下にルンバを放つ猛者もいるようですが、配管などを傷付ける懸念もあるのでやめるべきかと…。
長い目で見るなら、忌避対策を取っていれば新たに虫が入りにくいので蜘蛛などが徐々に減らしてくれます。虫の侵入はゼロにはならないですが、侵入数の減少が死骸を減らすことにもつなかります。
床下に虫を呼ばないために
対策として殺虫剤、環境改善などをお伝えしてきました。結局のところ「できるだけ清潔にして、いる虫はやっつける」というまとめになるかと思います。
床下環境を良くして快適なおうちにしていきましょう。ここまでご覧いただきありがとうございました。
※ちなみにクモに関しては対処の必要なしと考えます。多くのクモは不快害虫を食べる益虫で、他の虫が減ればクモも減ります。私が床下で見るのは小さくて透明なシモングモですね。ちっさい虫やダニなどを捕食しているらしいです。蜘蛛の巣は作業時にやっかいなので棒状のもので巻き取っています。