【床下】気密欠損とリカバリー 床下編
7年住んでて、素人が床下に入れるもんだとは思いもしませんでした。しかし床下は家のコンディションを知るには非常に有用な場所でした。
私が自宅の床下で見つけた気密欠損とリカバリーを紹介します。
わが家の初期スペック
- 2x4工法(木造枠組壁工法) 完全分離二世帯住宅
- 4地域 断熱等級4 UA値0.65
天井 | 吹込み用グラスウール10kg 300mm |
壁 | 高性能グラスウール16kg 89mm |
床(外気に接する) | 押出法ポリスチレンフォーム保温板3種 135mm |
床(その他) | ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板3号 65mm |
土間床等外周部 | 押出法ポリスチレンフォーム保温板3種 45mm |
窓 | Low-e複層(A10以上)日射取得型 2.33W/㎡・K以下 ※この仕様、たぶん南面掃き出し窓だけ |
玄関ドア | 3.49W/㎡・K以下 |
目次
1.配管まわりの穴あき → 発泡ウレタン処理
床下の気密欠損のなかではメジャー(らしい)配管まわり。特に水回りの下は要チェックです。
赤い給水管の保温材が半端な位置で切れています。それによりぽっかり床下断熱材の穴が開いた状態に。
ガス配管?のまわりのがっつりした穴。おそらく給水管の径に併せて穴を抜いているので隙間ができてしまっているのだと思います。
これらの穴は発泡ウレタンスプレーや気密テープで塞ぎます。
浴室や洗面、トイレ、台所に繋がる配管の立上り部分はすべて気密処理がありませんでした。穴のサイズがぴったりならまだしも、ガバっと空いているものは流石に無視できません。穴の中に一液発泡ウレタンスプレーを吹いたり、隙間に繊維系断熱材を詰め込んで気密テープを貼ったり、少ない隙間は気密テープを貼るのみなどで塞ぎました。
2.断熱材の隙間 → 気密テープ処理
床下断熱材の間にも隙間があります。わが家は築7年、その間に震度5程度の地震も起きています。経年や揺れによって木材や断熱材が動いたことも十分に考えられます。隙間から冷気が上がると足元が冷たくなるので、気密テープでどんどん塞いでいきます。テープ貼り付け後の写真がありませんでした。
ボード間に5mm~1cmほどの隙間。これではさすがに寒くなるでしょう。
根太レスの大引きの間にも隙間。金具があるのでピッタリとはハマらない様子。
隙間をふさいでも床断熱の性能が貧弱なので追加していきたいところです。あと25mm程ならボード系断熱材を入れられそう。
3.基礎の気密パッキン隙間 → 断熱材詰めて気密テープ
わかりづらいかもしれませんが、画像中央あたり、玄関土間まわりの気密パッキンの接続間に隙間が空いていました。
本来なら玄関土間に空気を通さないよう連続して気密パッキンが入っているべきですが、これでは床下の冷気が玄関土間のほうに伝わってしまいます。結露の原因にもなるため塞ぐ必要があります。このような気密パッキンの隙間は2箇所見つかり、繊維系断熱材を詰め込んだ上で気密テープを貼りました。
わが家は玄関が非常に寒いのですが、この隙間から外気が入り込んでいたのかもしれません。
その他隙間などテープ処理
金物の間や隙間かも?と思うところを気が済むまで気密テープで塞いでいきます。
リカバリー前後の比較(体感)
上記のリカバリーを行っ時期のは冬の終わり〜春にかけてがメインです。そのため全体の8割ほどを終えた段階で外気が暖かくなってきており、正直目に見えた変化は…?でした。施工した本人(私)はなんとなく床の冷気が落ち着いたような、など思いますが、何も知らなければ誤差のような感覚かもしれません。
一階の住人である親世帯によると「床には断熱材ないのかと思ってた」程に床の冷たさは顕著なようなので、次の冬には体感的な違いがわかるとよいと期待しています。断熱材の追加もしていく予定です。その際には追記します。