大人のヘルパンギーナ地獄録

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大人のヘルパンギーナ地獄録
2023/8/3

サイトの主旨とは離れますが、あまりにも辛かったので記録。同様に苦しんでいる方の希望や絶望になればと思うものの、ヘルパンギーナで検索しても個人ブログは全然ヒットしないのでこの記事もネットの海で漂流するだけでしょう。南無三。

事の始めは…不明である。我が家は 3 人の子供がいるが、誰もヘルパンギーナには罹っていなかった。保育園の掲示板でどこぞの誰かちゃんがヘルパンギーナなんだなと思う程度。流行しているとはいえ、まさか自分から発症するとは思いもよらなかった。

ヘルパンギーナ地獄の記録

発症

突然の悪寒。真夏、連日猛暑日が続く日に鳥肌ボツボツの悪寒。寒い、さすがにおかしい。熱を測ると 39℃ 超。最初からクライマックスじゃないか。あー終わった、仕事と子供達とご飯と色々どうしよう…インフルエンザかな、コロナかなと戦慄した。

コロナ陰性、フィットボクシングを後悔

最初の症状は高熱と関節痛、少しの咽頭痛。筋肉痛もあったが前日にフィットボクシングをして元々痛かったのでよくわからない。食欲もない。発熱から 1 日経ち、以前購入したコロナ検査キットを使う。陰性。

This is ヘルパンギーナ

発熱から 2 日後、異様に喉が痛くなる。熱は 38℃ 代まで下がって少し楽になっていた気がするが、正直喉が痛すぎて熱なんてどうでもよくなってきた。何もしなくともヒリヒリ痛い、嚥下すれば地獄の痛み。ついでに耳も痛い。そう、ここからが本当の地獄だったのだ。

解熱剤として頓服的にカロナール(アセトアミノフェン)を飲んでいたが、痛みには全く効かなかった。ロキソニンに切り替えるも「ないよりマシ」程度。抜歯の痛みも乗り切ったロキソニンがこれしか効かんの!?と絶望的な気分になる。

ここでもしや、と喉を見る。真っ赤、そしてそこにおわすは口内炎のような潰瘍…確信、ヘルパンギーナ。

ヘルパンギーナによる喉の炎症は非常に特徴的で、ポツポツとした赤い炎症、そして口内炎のようなクレーター状の炎症がある。小さなクレーターがたくさん集まってさながらエビルスピリッツ。過去に子供が罹った際、小児科やネットでさんざん見てきた。自分の喉を見た瞬間、ヘルパンギーナ、お前だったのか…と変に納得した。

辛く長い咽頭痛との戦い

ヘルパンギーナとわかったからには我慢するしかない。何せ薬がない。痛み止めでお茶を濁しながらひたすら回復を待つしかないのだ。ネットの情報サイトではどこも「大人のヘルパンギーナはかかりにくいが重症化しやすい」と判を押したように書いている。重症化ってどういうことやねん、どうなるねん…と苛ついた。

咽頭痛が出てから 5 日間程は喉が痛くてろくに飲食ができなかった。地獄だ、と思った。喉が痛いときにはこれ、と推奨されているヨーグルトやアイスも痛いじゃないか。

基本的に「辛いもの(試してない)>酸っぱいもの>固いもの=塩っぱいもの=熱いもの>甘いもの=冷たいもの>無味」の順にきつかった。刺激がないものは水しかない。甘いものも浸透圧のせいなのかしっかり痛い。冷たいものも冷たいから痛い。ちょっとでも個性のある味は全てアウト。

痛いからといって食べないと回復せんと、泣きそうになりながらゼリー飲料やポカリ(痛い)、豆腐やプリン(カラメルが痛い)などを食べた。カロリーが大事。後半は白米が食べられるようになってきて戦力として心強かった。

やはりロキソニンは欠かせず、朝昼晩と 3 回飲んだ。それだけでは足りないのでトローチや蜂蜜のど飴もかなり消費。

咽頭痛から 5 日、ようやく鎮痛薬から開放?

発症から 7 日、喉をやられてから 5 日。やっとロキソニンなしで耐えられるレベルに。正直あまりに喉が痛くてこれからどう生きるか、と心が死んでいたのでやっと見えた復調の兆しにほっとした。

しかしやはり喉は痛く、食べられるものは増えていない。二郎系ラーメン食べたいなぁと普段選びもしない食べ物に憧れるようになる。なぜか頭痛が始まるがもはや喉に比べるべくもない。お前なんてアセトアミノフェンで十分だ、と一瞥をくれてやるが結局無視できずカロナールを飲む。

ここからは消化試合。記録終了

喉が痛みだしてから 6 日。嚥下時の違和感はあるものの痛みはかなり少ない。もはや勝利は間近である。

そしてついに味のある食べ物が食べられるようになった。これが嬉しくて仕方ない、食べられるって素晴らしい。嬉しい。ほんとに嬉しい。勢いでレッドブルとビリヤニカレーを買ってしまった。冷静になると流石にビリヤニは無理だろうと思い、冷蔵庫に仕舞った。

ここまで来れば後は消化試合だ、よくなるだけなら面白みもないのでヘルパンギーナの記録はここまでとする。

なお、私が苦しんでいる 1 週間強の間に子供 2 人も発症したが 2 ~ 3 日でケロッと治っていた。食事が摂れないこともなかった。やはり大人のほうが酷い目に遭うようだ。

36 歳の大人がヘルパンギーナを発症した理由

そもそもなぜ子供たちよりも先に私が発症したのか。ウイルスをもらった場所はわからないが、発症の理由は想像がつく。フィットボクシングと寝不足だ。

在宅勤務かつ猛暑ということで運動不足。一石を投じるために久々に起動したフィットボクシング。その日、布団で子どもたちに囲まれなかなか寝付けず睡眠時間は 4 時間程度。そう、疲労+睡眠不足。これはいけない。抵抗力が落ちてまんまと発症したものと思われる。

やはり睡眠不足はよくない。真面目にポケモンスリープしよう。

今まさにヘルパンギーナと闘っているあなたへ

とにかく辛くてたまらないと思いますが、いつか終わりが来ます。食べられるものを無理せず食べて、体を休ませてください。適宜鎮痛薬に頼って、少しでも楽なときに食事や睡眠をとりましょう。

元気になったらちょっと奮発して美味しいものを食べましょう。早く快復されますように。

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caori

WEB制作/イラストレーター

caori

宮城県在住。WEBデザインから構築、管理。ものづくりと効率化が趣味。二世帯住宅自宅を気密断熱DIY中。詳細はabout